加齢黄斑変性症とは
加齢により誰にでも発症するリスクのある病気で、50歳以上の約80人に1人見られると言われています。
ある日、見え方がおかしい、歪んで見えると自覚する病気です。
加齢だけでなく、喫煙、太陽光も関係あるとされています。
網膜と呼ばれるカメラで言うフイルムの真ん中の黄斑と呼ばれる視力に最も大事な場所があります。
浸出型加齢黄斑変性では、網膜の下にある脈絡膜から、新生血管と言われる正常とは違う血管が生えてくる病気です。この血管はもろく、破れて出血や水分がたまり、黄斑の下にたまります。その結果症状が出る病気です。
◎治療法は・・・
①抗VEGF薬治療
新生血管が発生、発育して血液や水分が漏れ出す原因物質として、VEGFがわかっています。VEGFは加齢黄斑変性では悪い血管を発生させます。
この治療では、VEGFの働きを抑えるお薬を目に入れます。
②光線力学療法(PDT)
光に反応するお薬を腕から注射して、レーザーで新生血管を閉塞させます。
③レーザー光凝固
新生血管の場所により、レーザーで直接凝固します。
④ルテインの摂取
ルテインは緑黄色野菜に多く含まれる強い抗酸化作用をもつカルテノイドの一種で、加齢による目の酸化を防いでいます。
ルテインは加齢、喫煙、太陽光、パソコン、偏食、ストレスにより少しづつ減少しており、ルテイン摂取により加齢黄斑変性症の発症のリスクを減少させることが分かっています。