マイクロパルス経強膜毛様体光凝固術について
眼圧を下げる治療法は、目の中の水(房水)をつくり出す量を少なくする方法と、房水の排出量を増やす方法とがあります。
当院で導入したCYCLO G6は、レーザーにより毛様体に熱を与え房水の排出量を増やす新しい毛様体光凝固術(マイクロパルス経強膜毛様体光凝固)が可能な器械です。
毛様体光凝固術は切開不要で日帰り治療が可能な治療効果の高い治療法として有効ですが、一方で合併症のリスクが高く痛みを伴う治療法でした。しかし、CYCLO G6で行う新しい毛様体光凝固術は従来の毛様体光凝固術よりも、痛みが少なく合併症のリスクが低いことが特徴です。再度眼圧が上昇した場合も繰り返し治療を行うことも可能です。
適応
緑内障・・・従来の緑内障手術で治療が奏効しない症例、手術が困難な状況にある症例、手術や入院を希望されない患者さまが適応となります。
治療の効果と目的
- 約70-80%の患者さんで有効とされています。
- マイクロパルス毛様体光凝固の効果は約1カ月後に安定してきます。その結果、点眼を減らしたり、手術を回避する事を目的としています。